依存症には大きく3つの種類がある

依存症は、「物質依存症」「プロセス依存症」「共依存症」の3つの種類に分類されます。物質依存症の代表的なものといえば、アルコール依存症や薬物依存症でしょう。アルコールや薬物の摂取量と摂取回数が増加していき、そのうち止められない状態に陥ってしまうのです。常にアルコールや薬物を摂取していなければ満足できないので、アルコールや薬物が切れてしまうと情緒不安定な状態になってしまいます。

プロセス依存症の代表的なものは、ギャンブル依存症や買い物依存症などです。これらの依存症は、行為そのものや、行為までの過程に依存する傾向にあります。ギャンブル依存症の場合であれば、所持金がなくなるまでギャンブルを行うようになってしまうのです。そのうち所持金がなくてもギャンブルがしたくなり、借金をしながらギャンブルを行うようになってしまいます。

共依存症は、人に依存するタイプのものです。例えば、恋人に強く依存している状態は共依存症に該当します。共依存症になっている人が恋人と別れた場合、その恋人に依存しているため、ストーカー行為を行ってしまうケースもあるのが実情です。付き合っている状態で共依存症になっている人は、DVを行うパターンもあります。

全ての依存症に共通するのは、依存対象が脳から離れないことです。常に依存している対象のことを考えているため、自分では依存状態から抜け出せません。また、依存症になっている人は自分でコントロールできなくなり、周囲に危害を与える可能性も考えられるので注意が必要です。